日経平均がついに7万円突破 ('26/6/22号)

2026年6月、日経平均株価は取引時間中として史上初めて7万円台を突破し、過去最高値を更新しました。2009年3月のリーマンショック後に記録した安値7,054円から見ると、およそ10倍の水準に到達したことになります。特に2024年に34年ぶりの高値更新を果たして以降、日本株の上昇ペースは加速しており、世界の投資家から再び大きな注目を集めています。実際、2026年6月19日終値は7万1250円06銭を記録し、先週は歴史的な節目を迎えました。

上昇を支えるAI・半導体需要

今回の株価上昇の背景には、世界的なAIブームと半導体需要の拡大があります。生成AIの普及を受けて半導体関連企業への資金流入が続いており、日本の半導体製造装置や電子部品メーカーにも追い風となっています。また、東京証券取引所が推進する資本効率向上やガバナンス改革、自社株買いの拡大、株主還元強化なども海外投資家から高く評価されています。さらに、日銀の金融政策が市場予想の範囲内だったことによる安心感も買い材料となり、株価上昇を後押ししました。

株価上昇で日本経済は?

もっとも、日経平均7万円突破をもって「日本経済が完全に復活した」と結論づけるのは早計です。企業収益の改善や投資マネーの流入は事実ですが、一方で物価上昇、人手不足、少子高齢化、財政問題など日本が抱える構造課題は依然として残っています。また、現在の相場はAI・半導体関連銘柄への期待が大きく反映されている面もあり、将来的な業績成長が伴わなければ調整局面を迎える可能性もあります。それでも、長らく「失われた30年」と呼ばれてきた日本市場が再び世界の投資家の注目を集めていることは間違いなく、今回の7万円突破は日本株が新たな成長ステージに入った可能性を示す象徴的な出来事といえるでしょう。