クレジットカード不正利用が拡大 ('26/4/27号)
キャッシュレス決済の普及により利便性が高まる一方で、クレジットカードの不正利用被害は拡大しています。日本クレジット協会の公表によれば、2023年の不正利用被害額は約541億円、2024年は約555億円規模と過去最高水準に達しています。特に被害の大半は、カードそのものを盗まれるのではなく、カード番号や有効期限などの情報が外部に漏えいし、オンライン決済などに悪用されるケースです。
デジタル経由で悪用されるケースが最多
近年話題となる「非接触スキミング」については、ICチップ付きカードの普及により、従来型の磁気ストライプの不正読み取りは減少しています。また、いわゆる“ポケット越しに近づけるだけで情報が抜き取られる”といった手口は技術的・実務的にハードルが高く、被害の主流ではありません。実際には、フィッシング詐欺や偽サイト、マルウェア、加盟店からの情報漏えいなど、デジタル経由の手口が主因となっています(警察庁より)。

通知や利用明細を利用して防御を
したがって、有効な対策は日常的な情報管理にあります。具体的には、利用時に即座に通知が届く設定の活用、定期的な利用明細の確認、不審なメールやSMSのリンクを開かないことなどが重要です。また、スキミング防止ケースの使用は一定の安心材料にはなりますが、それ以上にオンライン上でのセキュリティ意識が重要です。デジタル化が進む現代においては、利便性とリスクが表裏一体であることを理解し、自ら情報を守るリテラシーを高めることが求められます。



