卵価格が過去最高値 ('25/12/29号)

日本人の食卓になくてはならない「卵」。朝食の卵焼き、スープのとろみ付け、弁当のおかずまで幅広く活躍し、料理の基本食材として親しまれています。ところが、この年末から来年にかけて、飲食業界における卵関連の商品やメニューが一部休止される可能性が出てきました。

その背景には、卵価格の歴史的な高騰があります。農林水産省の食品価格動向調査によると、2025年12月時点で卵1パック(10個)の平均小売価格は308円となり、過去最高値を更新しました(前月比でも上昇)。これは鳥インフルエンザの影響で供給が回復途上である一方、年末の需要増が重なったためと報じられています。日本の卵価格高騰は、かつてない生活コストの上昇圧力を象徴する指標にもなっているのです。

価格高騰の原因

価格高騰の要因としては、飼料価格の上昇に加え、鳥インフルエンザ(HPAI)の感染拡大による供給不足が大きく影響しています。2023年春にも「エッグショック」と呼ばれる急激な価格上昇があり、JA全農の卸売価格が1kgあたり300円台に達した時期がありました。このとき、外食大手チェーンでは卵を使ったメニューの休止や内容見直しが相次ぎ、数多くの料理が影響を受けました。今回も同様の供給不安が懸念され、価格の高止まりが続く可能性が指摘されています。年末年始は家庭でも卵料理が増える季節だけに、価格と供給に一層の関心が寄せられています。

2026年も物価高の波は続く予想

ただし、業界関係者の多くは供給回復を期待しつつも、「物価高の波はまだ続く」との見方を示しています。2025年の年末年始に向けて、卵以外の食材や日常品も値上がりが続いており、家計への負担感が強まっています。家計調査や食品価格指数を参照すると、主要食材の上昇は家計の買い控えやメニュー変更を余儀なくさせる要因ともなっています。この年の瀬、温かい料理で心も体も温めつつ、賢い買い物や献立の工夫が求められそうです。年末年始は特に支出が増える時期でもあり、今後の卵価格動向は多くの家庭の関心事となるでしょう。