サブスク普及の弊害? ('25/9/1号)

最近ではNetflixやAmazon Prime Video、Disney+などのサブスク動画配信サービスが、すっかり私たちの暮らしに溶け込んでいますよね。2025年の最新データによると、日本で有料動画配信サービスを使っている人はおよそ3890万人。そのうち9割以上が定額制を選んでいて、「テレビよりサブスク派」が当たり前になりつつあります。特に若い世代では、好きな時に好きな作品を楽しめるオンデマンド視聴が主流になってきているようです。

貿易収支がマイナス影響

ただ、その便利さの裏でちょっとした問題も見えてきました。多くの人気サービスは海外発なので、私たちが支払っているお金の多くは日本の外へ流れていきます。これが「デジタル赤字」と呼ばれる状態で、映画や音楽、ソフトなどのサービスで「輸入の方が輸出よりも多い」という状況が起きているんです。結果的に日本の貿易収支にマイナスの影響を与えてしまうことになります。

経済への影響とこれからの課題

さらに、このデジタル赤字は円安の一因になるとも言われています。海外サービスに払うお金が増えることで円が国外に出てしまい、円の価値が下がる方向に働くのです。

私たちが普段楽しんでいるサブスクが、実は経済の大きな流れにもつながっていると考えると、ちょっと驚きですよね。これからは国内でももっと魅力的なデジタルサービスが育っていくことが大切になりそうです。