じわりと家計に…水道料金も値上げラッシュ? ('25/5/19号)

ここ最近、食品や日用品、公共料金など、あらゆるモノの値上げが続いていますよね。そんな中、実は水道料金も全国的に値上げ傾向にあることをご存じでしょうか?

地方自治体の中には、前年と比べて40%以上も水道代が上がったというケースも報告されています。例えば北海道の一部地域では、人口減少や老朽化した水道設備の更新費用などが理由となり、大幅な改定に踏み切った自治体もあるようです。

背景には、電気代・人件費・資材費などの上昇に加え、水道管の老朽化や維持管理のコスト増といった課題が複雑に絡んでいます。日本全国の水道インフラの多くは高度経済成長期に整備されたもので、更新時期を迎えているのが現状。こうした理由から、水道事業者の経営が厳しくなり、やむを得ず料金に反映されているというわけです。

水道は私たちの暮らしに欠かせないライフライン。毎日の生活に直結しているだけに、値上げの影響は小さくありません。だからこそ、"日頃からの「節水」" が大切になってきます。

今日からできる!家庭での節水アイデア

少しの工夫で、水道代の節約につながるポイントをご紹介します。

食器洗いはため洗い派に
 水を出しっぱなしにするよりも、洗い桶や大きなボウルで“ため洗い”をすれば、水の使用量を大幅にカットできます。

・節水型シャワーヘッドの導入
 水圧はそのままに、水の使用量を約30〜50%カットできるタイプもあります。取り付けも簡単で、初期投資以上の節約効果が期待できます。



・洗濯はまとめて1回で
 例えば、洗濯機に毎回4割しか洗濯物を入れていない場合と、8割しっかり入れて洗濯回数を半分に減らした場合を比較すると、年間約4,400円の節約になるという試算もあるんです。

無理なく、でもしっかり対策を

水道料金の値上げは今後も続く可能性がありますが、毎日のちょっとした行動で節約につなげることは可能です。「無理なくできることから始める」ことが、長い目で見て大きな節約につながります。

水道代の節約は、家計の助けになるだけでなく、水資源を大切に使うという意味でもとても意義のあること。今日からぜひ、身近なところから見直してみてはいかがでしょうか?